日 時:平成23(2011)年8月10日(水) 13:00~17:00
場 所:愛知工業大学八草キャンパス 1号館 メディア視聴覚室(愛知県豊田市八草町八千草1247)
主 催:名古屋大学エコトピア科学研究所
共 催:愛知工業大学
協 賛:中部パワーアカデミー,電気学会東海支部,IEEE Nagoya Section
パネルディスカッションテーマ
- 発電量制御
発電/消費バランス、機器信頼性、など - 制御・保護・診断
分散電源の制御保護、診断データの扱い、など
コーディネータ
花井正広(名古屋大学)
パネリスト
梅野孝治(豊田中央研究所)
勝呂幸男(日本風力エネルギー学会)
高木喜久雄(東芝)
永田真幸(電力中央研究所)
雪田和人(愛知工業大学)
内容
「パワーテクノプロムナード」は,電力システムの今後のあるべき姿,およびその礎となる電力技術,人材の育成のあるべき方向性について,各界の有識者のシンポジウムにおける講演や,パネルディスカッションを通して議論していくことを目的としている。
風力や太陽光などの再生可能エネルギーによる発電は,出力が不安定であり,電力系統に大量に連系した場合には周波数や電圧の維持だけではなく,既存の集中型電源の運用にも支障を及ぼし,電力ネットワーク全体に支障をきたすことが懸念されている。
この内容に関して,第1回の討論で洗い出された分散電源とリスク管理の対応について考える場とすることを目的に,「次世代電力システム・機器における分散電源とリスク管理」をテーマにテクノプロムナードの第2回を開催した。
早川直樹教授の開会宣言,愛知工業大学エコ電力研究センター長 一柳勝宏教授,大日方五郎副所長の挨拶の後,コーディネータである花井正広教授の司会の下,パネラーの自己紹介が行われた。
その後,講演会の前半では,発電量制御の問題について,発電量・消費量バランス,機器信頼性(故障機器)の対処などについて議論が行われた。
後半では,制御・保護・診断の問題に関して,分散電源の制御・保護,セキュリティー,診断のデータなどの観点から議論がされた。
「パワーテクノプロムナード」は,従来のシンポジウムと異なり,近隣大学にて実施し,その大学における電力技術に関係する研究者も議論に加わっていくことを目的の一つとしており,今回が本寄附研究部門のシンポジウムとして初めての他大学での開催となった。
これまで参加していただいてきた関連企業の方々だけでなく,開催地の大学の学生も多く参加しており,電力分野の研究の裾野を広げることに貢献できたと思われる。第1回の議論で洗い出された次世代電力システムにおける論点はまだ多くあり,第3回以降で議論を進めていく予定である。