AC/DC電力系統における短絡電流特性マップの開発
AC系統にDC電源が接続されているときに,DC側のインバータの故障によりAC側からの短絡電流がDC側に流れ込んだ場合や,AC側で故障が発生した際にAC側およびDC側から短絡電流が流れ込む場合の過渡解析を実施しています。
関連する論文
- Mir Sayed Shah Danish,Mikimasa Iwata,Yasunobu Yokomizu,Naoto Kodama:「Fundamental Analysis of Fault Current in the Case of Short-Circuit on the DC Side of a Hybrid AC/DC System」,令和4年度電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会,A4-6(2022年8月)
- Mir Sayed Shah Danish,Mikimasa Iwata,Yasunobu Yokomizu,Naoto Kodama:「Simplified analysis of short-circuit current for hybrid AC/DC delivery system」,13th International Workshop on High Voltage Engineering (IWHV 2022),EPP-22-127/SP-22-062/HV-22-108,pp. 83-86(2022年11月)
変換器大量導入に伴う電圧・電流歪み発生時の電流遮断特性の解明
PV等のDC電源がAC系統に接続されているときに,DC側のインバータのスイッチング回路で発生する高調波がAC系統に流れ込むことが考えられます。例えば,高調波をブロックするために設置されているLCフィルタに不具合が発生したケースなどを想定して,AC系統に高調波が流れ込んだ場合の電流零点付近の電流・電圧波形の変歪に関する過渡解析を実施しています。
関連する論文
- Under Construction
多端子直流送電システムの変換器制御手法の開発
今後の導入が期待される多端子直流送電システムにおいて,直流区間での故障発生時などの緊急時における変換器制御手法を含む,洋上風力発電所等からの電力を効率よく安全に多地点へ送電するための多端子直流送電システムの変換器制御手法の開発を進めています。さらに,接続される交流系統側の状態を直流送電システムの運転方式に反映することを考慮した複数端子での協調による潮流制御システムの構築を行い,その有効性を確認するためのシミュレーション解析も行います。
関連する論文
- 松岡祐希,中村綾花,岩田幹正,横水康伸,兒玉直人:「多端子HVDCシステムにおける変換器容量比を考慮した周波数制御手法の基礎検討」,令和6年度電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会,A3-3(2024年8月)
- 中村綾花,岩田幹正,横水康伸,兒玉直人:「多端子直流送電システムの端子間協調運転に関する基礎検討-直流電圧制御によるDC-AVR運転端子検出手法の提案-」,令和6年電気学会電力・エネルギー部門大会,No. 125,pp. 2_1_19 – 2_1_20(2024年9月)
- 中村綾花,岩田幹正,横水康伸,兒玉直人:「故障発生時における正極負極間電力配分を考慮した双極多端子直流送電システム制御手法の基礎検討」,電気学会 電力技術/電力系統技術合同研究会,PE-24-171/PSE-24-171(2024年9月)