日 時:平成25(2013)年7月10日(水) 14:00~17:00
場 所:名古屋大学 豊田講堂3階第1会議室 (名古屋市千種区不老町)
主 催:名古屋大学エコトピア科学研究所
協 賛:中部パワーアカデミー,電気学会東海支部
パネルディスカッションテーマ
- 超電導ケーブルで何が変わるのか?
損失低減,潮流変動,サージ制御,など - 超電導ケーブルをどのような手順で導入するのか?
スマートグリッドとの関係,導入計画,試験方法,など
コーディネータ
花井正広(名古屋大学)
パネリスト
楠瀬 暢彦(NEDO)
淵野 修一郎(産業技術総合研究所)
本庄 昇一 (東京電力)
増田 孝人 (住友電気工業)
宮内 肇 (熊本大学)
内容
「パワーテクノプロムナード」は,電力システムの今後のあるべき姿,およびその礎となる電力技術,人材の育成のあるべき方向性について,各界の有識者のシンポジウムにおける講演や,パネルディスカッションを通して議論していくことを目的としています。
将来の環境に調和した高効率な電力システムを実現するためには,再生可能エネルギーによる電源の導入を進めるとともに,電力系統の損失を低減していく必要があります。
その1つとして,送変電系統に超電導機器を導入することが考えられています。
そこで今回は,超電導電力機器の内で現状最も開発が進んでいる超電導ケーブルを,電力機器・システムに導入するシナリオ,および課題を検討する場として「超電導ケーブルで変わる次世代電力機器・システム」をテーマとしてパネルディスカッションを開催しました。
田中信夫 名古屋大学 エコトピア科学研究所長の挨拶,コーディネータである花井正広 名古屋大学 寄附研究部門教授の趣旨説明,およびパネリストの紹介の後,前半では,超電導ケーブルで何が変わるのかをテーマに,超電導ケーブル導入のメリットが整理されました。
これを受け,後半では,超電導ケーブルを導入する手順について,現在進行しているプロジェクトの位置づけなどが紹介されました。
当初の定員を上回り,満室となった会場からの質疑も多数あり,活発な議論が交わされました。導入に向けたステップが議論されたことで,具体的な技術的ターゲットが見えてきており,今後に大きな期待を寄せることができるディスカッションでした。